本物に触れる大切さ

 モーツァルトの生誕の地、ザルツブルグを訪れたことがあります。

雄大な自然を体ごと受け止め、澄み切った空気を思い切り吸い込むと
あの繊細なモーツァルトの旋律が浮かんでくるような気がします。
そして、あの時代の息吹とモーツァルトの音楽の原点を感じるような気がします。
単純な発想ですが、大好きなモーツァルトと同じ地に立っているという喜びを感じたことを
今でも記憶に残っております。


   【ホーエンザルツブルグ城内からみた景色

私の大好きなモーツァルトはその時代より後に評価された音楽家ですが
シンプルな作りの中に、何ともいえないモーツァルトしか作ることが
出来ないであろうとても綺麗な旋律が含まれた作品が多く
多くの方が耳にしたことのあるトルコ行進曲など、意外に私たちの生活の中に
深く入りこんでいるように思えます。

__ (2)
             【モーツァルトの生家

原点に返る、本物に触れるということは、そのものの本質に触れることであり、
その人の思いを知ることにつながります。
音楽に限っていうなら、テレビから流れる音楽、CDで再生されるといった
常に「機械」から流れる音楽ではなく、目の前で奏でられる楽器の音を直接、
耳で聞くといった経験が、本当に音楽を愛する心を育てるのではないかという気がします。

__ (1)  
ザルツブルクから東へ約17キロ、この地方では最も水温の高いモント湖】 

子どもたちにも、数多くの場で、数多くの体験をし
「原点に触れる」「本物に触れる」という経験を積み重ねて欲しいと思うのです。

鳥の絵を描くと足を4本描く大学生がいると聞きます。
魚の絵を描くと「切り身」を描く小学生がいると聞きます。
経験不足のために算数の応用問題が解けない。理科の実験を嫌がるといった子どももいると聞きます。
そんな時代を憂いながらも「本物に触れる」ということが教育の原点であってほしいと
願わざるを得ない今日この頃です。

ピアノ指導講師 陽子

theme : 音楽
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